ぎんばうりつ よあるから、出版者に排他的・独占的な権利を与どの諸機能があり、物的流通機能として、集〇〇点、既刊書籍が約三五万点、その総冊数は全面改正されるが、とくに前者は讒謗律や新聞 6 四十数億冊に及ぶ。出版科学研究所の調査によ 紙条例とともに言論弾圧の大きな武器となっ っえる出版権設定契約がその主流を占め、出版許荷、配送、倉庫、補給、返品処理などの諸機能 がある。 ると、一九八四年度の出版物の販売部数は三六 もっとも出版契約を口 た。また、八七年の条例により、新聞、雑誌な ゅ . 諾の例は比較的少ない。 〔歴史〕取次業は、出版社の販売機能が分化億六五八〇万冊、販売金額は一兆六三六九億円ど定期刊行物を規律する新聞紙条例との区別が し頭で結ぶ例は多いが、この場合でも出版権の設 定を意識しているといってよい これに反し、 し、発展したものである。明治初期までは出版と推定されている。この数字には、取次ルート 明確化されるとともに、著作権関係の規定は版 雑誌出版の場合は一般に一回限りの利用を意図社が卸と小売りを兼ねていたが、日冫 月台中期に入のほか、鉄道弘済会、即売業者、スタンド業者権条例などに譲られることとなった。 するものであるから、出版者としては独占的な り、出版物が量産されるようになってから、専ルート分が推計加算されているが、通信販売を 太政官布告や勅令であった出版条例は、一、 権利を取得する必要はなく、したがって出版許業取次が相次いで出現した。初期の大手取次は はじめ各種直販、政府刊行物、検定教科書、輸九三年四月出版法となり、一九〇九年 ( 明治四 諾契約が締結されたものと解するのが普通のよ新聞卸か小売書店との兼業がほとんどであつ出入出版物など取次を経由しないルート分は含 (l) の新聞紙法とともに、明治憲法下の二大メ ディア法を形成した。出版法も出版条例同様、 うである。↓出版権↓著作権〈半田正夫〉た。取次を中軸とする出版流通機構が確立するまれていない。なお、主要取次の年間売上高 ッ のは、委託販売制が普及し、定価販売制が定着 ( 卸高 ) は、東販Ⅱ四一八八億円、日販Ⅱ三七発行届出制をとったが、事実を曲げて犯罪をか しゆっぱんけん Verlagsrecht 出版権 ばったり、安寧秩序妨害、風俗壊乱等の内容の 出版権設定契約によって出版者の取得する権利 し始めた大正なかばころからである。そして、 五四億円、大阪屋Ⅱ六八〇億円、栗田Ⅱ五三一 をいう。出版権は、出版者に対し契約によって大正末期から昭和初期にかけての雑誌。フームや億円、中央社Ⅱ三四四億円、日教販Ⅱ三二四億文書図画を禁止し、官庁の機密に関する非公開 定められた範囲内で出版の目的のために著作物円本全集ブームによって、取次の販売網は飛躍円、太洋社Ⅱ三一五億円 ( 以上、一九八四年期文書の出版を許可制とすることなどを定めた。 の直接的支配を許す権利であるから、準物権的的に拡大した。当時の取次数は、東京堂、北隆の決算 ) である。 禁止事項違反に対しては軽禁固、罰金に処する 権利であり、著作権者は出版権者による著作物館、東海堂、大東館の四大取次をはじめ、大小 〔現況〕高度成長期を経て情報化時代を迎えた ほか、検事や内務大臣に仮差押え、出版差止め の利用 ( 出版の目的でかっ設定行為で定められ三〇〇社に及んだ。戦時体制下の一九四一年今日、大手・中堅取次は、従来からの物流業務などの権限を与えた。さらに三四年 ( 昭和九 ) ーうとく た範囲内に限られる ) を認容しなければならな ( 昭和一六 ) 、国策によって、すべての取次が日の機械化に加え、コンピュータシステムによるの改正で、皇室の尊厳をは漬したり、犯罪を扇 い義務を負うものである。出版権は、著作物を本出版配給株式会社 ( 日配 ) に統合された。出情報サービス面に力を入れている。とくに東販動するものを禁じるとともに、蓄音機レコード と日販の二大取次は、流通可能在庫の大半をデ 原作のまま印刷その他の機械的または化学的方版物の一元的配給機関として設立された日配 についても出版法の規定を準用することとし 法により文書または図画として複製・頒布する は、官治統制の必要から物流機能や情報機能を ータファイルに登録した出版情報検索システムた。出版法は書籍のほか、もつばら学術、技 専有権を内容とする ( 著作権法八〇条一項 ) 。強化し、全国津々浦々に配給網を張り巡らしや、図書館向けの書誌情報提供システム、注文芸、統計、広告の類を記載する雑誌も規制の対 原作のままとは、著作物をそのまま再現複製すた。日配は一九四九年 ( 昭和二四 ) に閉鎖機関票と本社・支店の在庫品を直結させた在庫管理象としたが、天皇機関説に関する美濃部達吉博 そうきち ることをいし 、したがって著作物の内容を変更となり、従業員と施設などを継承した形で新た システムなどをいち早く開発した。一九八四年士の憲法書や津田左右吉博士の神代史に関する に東京出版販売 ( 東販 ) 、日本出版販売 ( 日 からは、注文処理や営業情報伝達のスピードア著書など、これにより規制を受けた例は少なく することは許されない。出版権を取得した出版 者は自ら複製・頒布をなすことが必要である。販 ) 、大阪屋、中央社、日教販が出版社や書店ップを図るため、全国の有力書店との間にオンない ラインネットワークシステムを稼動させるな 出版法は新聞紙法などとともに、第二次世界 したがって第三者に対しその出版権の目的であの出資で設立された。 戦後の取次では、この五社のほかに、復活創 る著作物の複製を許諾する権限を有しない ( 同 ど、取次業務の電算化は物流と情報をより密着大戦後、事実上その効力を失ったが、正式に廃 くりた 〈村上信明〉止されたのは一九四九年 ( 昭和二四 ) 五月であ 条三項 ) 。また出版権の存続期間については、業した栗田出版販売、新規創業の太洋社らが大させる方向で促進されている。 かんだ る。この種の一一一一口論出版規制法は、日本国憲法の 設定行為において任意に定めることができる手・中堅取次の位置にある。また、東京の神田回村上信明著『出版流通とシステム』 ( 一九会・ かいわし 新文化通信社 ) ▽田中治男著『ものがた が、その定めがないときは、設定後最初の出版神保町界隈には、人文・社会科学書の鈴木書 下では第二一条違反であり、許されない。 り・東京堂史ーーー明治、大正・昭和にわたる閲↓言論統制↓表現の自由 〈清水英夫〉 のあった日から三年間存続する。なお、出版権店、理工書の西村書店、地図・旅行書の日本地 出版流通の歩み』 ( 一九七五・東販商事 ) の取得を第三者に対抗するためには、文化庁に図共販、学習参考書の共栄図書、医書の鍬律書 回伊藤正己・清水英夫編『マスコミ法令要覧』 しゆっぱんほう広義には出版活動を ( 一九六六・現代ジャーナリズム出版会 ) おいて出版権の登録を経由しなければならな店ら中小の専門取次二〇余社が林立する。取次出版法 しゆっぱんりんりこ , つりよ , つ日 。↓出版契約↓著作権 〈半田正夫〉数は、日本出版取次協会会員社が四七社、ほ か規制する法令を意味するが、狭義には一八九一一一出版倫理綱領 しゆっぱんほう しゆっぱんじようれい 0 出版法 に約四〇社 ( 一九八五年現在 ) 。 年 ( 明治一一六 ) 四月に制定された法律をいう。本書籍出版協会 ( 書協 ) と日本雑誌協会 ( 雑 出版条例 うるう しゆっぱんとりつぎぎよう山山版社 〔業績〕一九八五年四月現在、日本の出版社数明治政府は一八六八年 ( 慶応四 ) 閏四月「新著協 ) が一九五七年 ( 昭和三一 l) 一〇月に制定し 出版取次業 ならびに と小売書店の間にあって、雑誌、書籍など出版は四一六九社 ( 出版ニュース社調べ ) で、二大并翻刻書類 : : : 以後総テ官許ヲ不経候品売買た出版活動に関する自主倫理規定。マス・メデ だじようかん 物を取次販売する業種。出版業界では、取次ま取次 ( 東販、日販 ) は各三〇〇〇社強、中堅取堅被差停候事」という太政官布告を発した。 ィアの倫理綱領は、一九四六年の新聞を皮切り これが明治政府の発した最初の出版統制布令で に映画、広告と次々に制定されたが、出版社系 たは取次店、取次販売会社とよんでいる。他の次は一〇〇〇 ~ 二〇〇〇社、中小取次は数十社 週刊誌の出現などを契機に、出版界も綱領の制 業種の問屋に該当するが、商品を自己資本で仕から数百社の出版社と取引している。また、書あるが、六九年五月には行政官達の出版条例が おろし 、生協の書籍売場を含 公布されている。この出版条例は、出版の許可定を行った。前文と五項からなっているが、重 入れて卸売りする問屋と異なり、商品を取り次店数は百貨店、スー いでロ銭を得る仲介業者の性格が強いため、自め推定二万五〇〇〇店を超え、二大取次はそれ制、納本制を定める一方、許可を受けた者は要なのは、第三項の言論出版の自由の確保、第 これ それ一万店前後、中堅取次は一〇〇〇 ~ 二〇〇「官ョリ之ヲ保護シテ専売ノ利ヲ収メシ」める四項の報道倫理の精神にのっとった報道、忠実 然に取次という呼称が定着した。 〔機能〕取次の業務内容を機能別にみると、商〇店、中小取次は数十店から数百店と取引してこととした。しかしまた、かってな議論や機密で節度ある評論、第五項の秩序と公正を保った ろうえい いんとう ひばう いる。この取次ルートを流通する出版物は、雑の漏洩、誹謗、淫蕩を導くような出版は処罰さ出版物の普及である。なお、出版界にはこのは 的流通機能として、仕入れ、配本調整、販売、 誌が約二八〇〇誌、新刊書籍が年間約三万五〇れた。出版条例はその後一八七五年、八七年に 集金、金融、情報提供、書店コンサルタントな か「雑誌編集倫理綱領」「出版物取次倫理綱領」 じんばう く わ たぐい
しゆっは あら デイタースクール出版部 ) ▽清水英夫・ いる。これを正常ルートまたはメインルートと ・五 % 。書店の粗利益率は通常二〇 ~ 一三 % まま印刷する。これを原版刷りという。製作部 林一博著『出版業界』 ( 教育社新書 ) ▽鈴木 いう。このほかに、訪問販売、通信販売、大学 数が多い場合、重版の予定があるときは、メスである。販売方法は委託制と買切り制に二分さ 敏夫著『出版』 ( 一九七 0 ・出版ニュース社 ) ▽ 型の紙型をつくり、紙型に鉛を流し込んで凸型れ、委託には、新刊委託、重版委託、長期委生協、鉄道弘済会、スタンド販売、スー 清水英夫著『現代出版学』 ( 一九七一一・竹内書店 ) の鉛版をつくり、耐刷力を増す必要がある場合託、常備寄託がある。買切りには注文買切り、 ( コンビニエンス・ストア ) などのルートがあ ▽・アンウイン著、布川角左衛門・美作太 は各種のめつき加工をして印刷する。印刷は大延べ勘定があるが、注文買切り分についても返る ( 図参照 ) 。スタンド、自動販売機の設置 郎訳『最新版出版概論』 ( 一九〈 0 ・日本エデ 別して凸版方式、平版 ( オフセットを含む ) 方品が多い。完全買切り制の出版社は少ない。新台数は一〇万台に近い。書店の売場面積は平均 イタースクール出版部 ) ▽箕輪成男著『歴 式、凹版方式となるが、鉛活字使用の活版はお刊委託は、出版社ー取次会社間が六か月間、取一九・六坪 ( 六四・六八平方 ) と推定され、 史としての出版』 ( 一九ハ三・弓立社 ) ▽小林一 もに凸版方式で、写真植字、電算植字方式は平次会社ー書店間は四か月間となっているが、書一〇〇坪以上はわずか五五〇店程度である。し 博著『本づくり必携』 ( 一九ハ三・日刊工業新聞 かし、一九八四年末には七五〇坪 ( 二四七五平 版、凹版方式をとるのが普通である。印刷終了店の売場の狭さと出版量の増大により、一週間 社 ) ▽村上信明著『出版流通とシステム』 方 ) 以上の売場をもっ書店が数店あり、他業 以内に返品されることも珍しくない。 した刷本は、製本所に引き取られ、一六ページ ( 一九会・新文化通信社 ) 過大な返品率が業界内で問題化したのは一九界からの新規参入も後を断たず、大型化、多店 を基本に折り本にされ、扉、ロ絵や、見返しと 化の傾向が続いている。 出版大約しゅ 0 ばんけいやく publication いっしょに一冊分にまとめられ ( 丁合い ) 、上六〇年代からであるが、さまざまな返品減少対 contract 著作権者と出版者との間の著作物を なお、流通の円滑化と迅速化を促進し、書誌 製本なら糸で綴じたうえ、表紙をつけて製本策にもかかわらす八〇年代にはさらに上昇し、 」適法に出版するための契約をいう。これには出 情報の一元化を図るため、「日本図書コード 八四年の書籍返品率は四〇 % 近くに達してい し、箱入れあるいはカバーかけを行って完成す る。仮製本の場合は、糸綴じにかわって針金綴る。なお、この返品が公正取引委員会によってが実施されている。これは、全世界の書籍を一版許諾契約と出版権設定契約の二種がある。前 じ、あるいは接着剤による無線綴じの方法によ注目され、七八年一〇月の公取委員長の再販制〇権の数字で表す国際標準図書番号者は、著作権者 ( 著作権の内容の一部である複 Z) を主体に、分類コード、価格コードなどを製権を譲り受けた者を含む ) が出版者に対して ↓印↓製本 ( 再販売価格維持契約制度 ) 見直し発言となっ る。見返しの省略も多い た。一九五六年 ( 昭和三一 ) 六月から実施され加えたシステムであるが、この制度は「本の総出版を許諾し、他方、出版者は自己の計算にお 〔流通・販売〕製本が完了すると、出版社の指 いて複製・頒布する義務を負う諾成・不要式の 示で製本所は取次会社に納品し、残った分は出てきた再販制は八〇年一〇月に一部修正され、背番号制」につながるおそれがあるとして反対 、麦者は、著作権者と出版者と 債権契約を、 版社倉庫に搬入される。取次会社は事前に出版「非再販本」の出版が可能になった。↓再販売している出版社もあり、完全実施には至ってい 。↓↓雑誌↓書籍↓出版取次の間の出版権の設定を目的とする準物権契約を 社と取り決めた方法で書店に配本する。出版社価格維持契約 いう。両者は出版の形式が書籍であるか雑誌の 〈小林一博〉 出版物の流通ルートは、全国で二万数千店を業↓マス・コミュニケーション から取次会社への卸し率は、出版社別一本正味 制と定価別正味制の一一通りに基づき、定価の六数える書店 ( 日本書店組合連合会加盟は約一万回寿缶文章著『図説本の歴史』 ( 一九全・日本ごとき定期刊行物であるかによって使い分けが エデイタースクール出版部 ) ▽川瀬一馬著なされるのが一般である。すなわち、書籍出版 三〇〇〇店 ) を活用する取次会社ー書店のパイ 七 ~ 七四 % である。新規出版社の条件はさらに の場合は一般に永続的な出版を意図するもので 『入門講話日本出版文化史』 ( 一九盒・日本エ 三 ~ 五 % 低い。取次会社の手数料は販売分のプがもっとも大きく、全体の約六〇 % を占めて かんき そう一く 光文社社長神吉晴夫が提ているがノンプルを印刷していない場合を隠し 少部数で、造本体裁を入念にした本が多い しゆっぱん 創作出版 出版の用語 唱した出版作法。読者ニーズを探り出し、編集ノンプルという。 複写機器の発達普及によ コピー公害 書店に対するコンピュ バターン配本 いほん アドバンス advance 前払い印税。著作権り、著作権法の許諾範囲を超えた無断コ。ヒーが者が積極的に企画、宣伝、販売などをプロデュ ータを利用した配本方式。書店の規模、売上 ースすることによってベストセラーを出版でき 使用料支払いの一方式。日本では主として翻訳多くなり、著作 ( 権 ) 者や出版者 ( 社 ) が被害を 高、返品率、地域性などをデータ化し、新刊、 ると主張して話題になった。 受けている。その状態をいう。 権料支払いの場合に採用され、国内著作物の印 ぎっし 重版の委託配本のとき、出版物の種類、部数に 税は発行部数制または実売部数制をとる。 雑誌コード 市販用雑誌につけられたタレント本テレビなどに登場する芸能 アンカー anchor 取材記者 ( データマン ) のその雑誌の固有の番号。雑誌名五権と月号で構人、著名人の名前で発表された書籍。ゴースト応じて送本する。データ配本ともいう。 成され、表四 ( 裏表紙 ) に印刷されている。販ライター ( 代作者 ) の手で書かれることが多い 番線蹶取次店が集中管理のために、書店 集めた素材原稿をまとめて、決定稿を書く人。 東京都、大阪府以外で発行を規模別、地域別に分け、番号を付したもの。 地方出版尸 ばしせいど一定の期間と条件を売管理、在庫管理、統計に利用される。 委託販売制度い婆はん される出版活動の呼称。ただし、定義はあいま平台 書店の平積み用の陳列台。表紙を じゅ著作 ( 権 ) 者が費用を自己 定めて、商品の販売を小売店に委託し、売れ残自費出版 いである。 みせて陳列するため人目をひき、よく売れる。 り品の返品を認める販売制度。日本の出版物取負担して行う出版。近年活発である。古くは夏 そうせき とうそん にじてきち 既著作物を基にしてブックレット booklet 小冊子。書籍の体 よさくぶつ 引は、買切り制 ( 返品できない ) は少なく、大目漱石、島崎藤村などの自費出版の例がある。 一一次的著作物 半は委託制である。 正味気掛けともいう。出版物の仕入れ率新たに翻訳、翻案、脚色などをした著作物のこ裁をとったページ数の少ない軽装本。 よや賃購読者をあらかじめ募集し エージェント agent 著作 ( 権 ) 者と出版者または卸し率のこと。「卸正味七掛け」は、定と。既刊本を全集・著作集に収録、または文庫予約出版 たうえで発行部数を決めて行う出版。全集や高 本化するのは著作物の一一次使用 ( 二次出版 ) と ( 社 ) を仲介する専門業者。日本では主として価の七〇 % で卸すことをいう。 価格本の販売に際して実施されることが多い しょたれ汚損または委託期間が過ぎて返品 翻訳権仲介業者をいう。 らくちょう・ 裏表二ページになっ らんちょう ノベライセーション novelization テレビ落丁・乱丁 帯おび帯紙ともいう。雑誌の表紙、書籍の不能になった書籍・雑誌の俗称。 た一葉を一丁と、 しい、脱落があるのを落丁、ペ 表紙、カバー、外箱の下辺部に巻いた帯状のスリップ slip 書籍などに挿入されているや映画作品の脚本を小説化して出版すること。 ージの順序に乱れがあるのを乱丁という。製本 紙。宣伝用の文章や推薦文を印刷する。俗に腰短冊型の伝票。補充・注文用に使用する。一一つノンプル nombre 書籍、雑誌など印刷 なかとびら の際、四、 一六ページ単位でおこることが 折りにした部分が半円形になっていることから物のページ順を示す数字。中扉や、全ページ 〕ンもい , っ 〈小林一博〉 写真・図版などのため、ページ数には勘定されある。 限定版 い矮部数を限定して発行した書籍。ポーズともいう。 おびがみ 675
しゆっぱ 出版 / 〔図 B 〕 直販ルート ( 通信販売 , 出版物の流通ルート直販ルート ①書店ルート 直販ルート ( 教材 , 児童書 , 実用書 , 法規集 ) ②生協ルート ③量販店ルート 割賦販売ルート ④ CVS ルート 書店直販ルート 地方出版ルート 方問販売 ) 一一ニロ 各業種専門店 学校 , 幼稚園 , 塾 , 農協 , 企業 , 官庁など 割賦販売会社 書店 地域生協 , 大学生協 スーバー , 百貨店 書店月販 スタンド , 自販機 ① 地方・小出版流通センター つ」 ③ 取次ルート 次 取 政刊 ST 全官報 政府刊行物ルート スタンド・ルート ( 雑誌 ) 4 関係取次 CVS 者 ニ = ロ 出版社 スタンド , 自販機 街頭売店 小・中学校 街頭売店 スタンド専門業者 取次ルート 取次 取次供給店 特約供給所 になっている。一方、輸入額は、書籍二〇八億〔企画〕書籍出版は、各社独自の出版方針、編 4 七三八六万円 ( 前年比一〇四・二 % ) 、雑誌一集方針に基づいて立案される。企画にあたって 〇七億〇七〇四万円 ( 同九八・〇 % ) 、合計一一一は、市場調査、類書調査などのうえ、主題、執 一五億八〇九〇万円 ( 同一〇二・〇 % ) で微増筆要領、著者、造本体裁、発行部数、配布方 である。しかし、輸出入の比率は五一対四九法、予価などの設定が行われ、印刷所、製本 と、日本の出版物輸出入史上初めての「出超」所、材料が選定される。著者から原稿を持ち込 まれることもまれではない。新規創業の出版社 となった。輸入を国別にみると、書籍は①アメ は、創業後に企画立案するのではなく、事前し リカ、②イギリス、③西ドイツ、雑誌は①アメ 出版方針や著者を決め、原稿などもあらかじめ リカ、②オランダ、③イギリスの順となってい る。右のはか絵本・ぬり絵の輸出が二一億三一準備されているものである。 〇五万円、輸入が四億〇三二八万円で、この部〔編集〕書籍の内容によって、原稿を依頼して から入手するまでの期間は異なるが、通常、 門は大幅出超である。言語が障壁となっていた 一、二年はかかる。学術書、辞典・事典などの 日本出版界の国際的な活動も、海外在住者の増 執筆は、一〇年、二〇年かかることも珍しいこ 加とともに徐々に拡大しているといえよう。 とではない。原稿を入手すると、出版社は、用 出版先進国共通の現象とみられているが、日 本の場合も出版の大衆化現象は顕著である。文字・用語や表記方法を定めた原稿整理 ( 執筆 ) 庫本、新書判などを中心に低価格化、紙装仮製要領に基づいて、原稿を精読吟味し、疑問点は 著者にただす。書き直しを依頼することもあ 本、雑誌の増加が続いている。とくに、コミッ る ク本は八四年の推定実売金額で一〇八〇億円る。内容の検討が終わると、造本計画、組み方 ( 前年比一一六・〇 % ) 、コミック誌は一八八五方針に沿って、割付け ( レイアウト ) 、指定を ム億円 ( 同一〇六・七 % ) で、合計二九六五億円行う。本文、見出し、付属物の文字の書体・大 テ ス きさ、一行の字詰め、一ページ当りの行数、行 ( 同一〇九・九 % ) 。推定発行部数ではコミック 、ン ーこ 間のアキ、写真・図表などの大きさ、挿入の位 本三億四〇〇〇万冊 ( 前年比一一四・八 % ) 、 通 コミック誌一〇億四六八〇万冊 ( 同一〇五・四置などを決める。つまり印刷所への作業指示を 版 % ) 、合計一三億八六八〇万冊 ( 同一〇七・五行うわけである。扉、序、目次、本文、索引、 % ) である ( 出版科学研究所調べ ) 。コミック年表、あとがきなど本の構成順序については、 ↑習イしたルールがある。↓編集 も頭打ちといわれるが、出版物市場では大きな ーム ウェイトを占め、その動向は市場の景気を左右〔印刷・製本〕近年、明治初期に輸入され出版 道 アするまでになっている。↓コミックス 物製作の基本であった鉛を主材とした活版印刷 〔世界〕ュネスコの発表によると、世界の書籍の方法は衰退し、かわって写真術を応用した写 週ス出版点数は、一九七五年約五一万八三〇〇点、 真植字による印刷版づくり、コンピュータ・シ 八〇年約五六万四〇〇〇点、八 一年約五八万六 ステム利用の電算植字 (O+T) の方法が普及 聞ビ九〇〇点となっている。出版点数の多い国は、 している。印刷所 ( 写真植字工房 ) では、出版 / ( コ ソ連、アメリカ、西ドイツ、イギリス、日本、社の指示した組み方方針、割付けによって、原 書 フランス、スペイン、大韓民国、中国などであ稿どおり一字ずつ採字し、一ページごとにまと 書 る ( 表 3 ) 。 め、一定量 ( 八 一六ページ ) ごとに校正刷り ン 〔出版企画から読者に届くまで〕出版は、用 ( ゲラ刷りともいう ) をつくる。編集者または レ レ 紙、印刷、製本などの製造工程をたいてい外部専門の校正者は原稿と対照しながら校正刷りの テ ス 一文済睡 に委託する。自社で工場をもって直接製造する 誤り、組み違いを正す。著者による加筆、削 士む ; , 例は皆無に近い。販売面においても、はとんど除、訂正は、同時進行の形で行う。この訂正作 定即 検 の出版社は、読者に直接販売する方法をとら業は赤色で指示するため、「赤字」「赤字を入れ にサ ル働す、取次会社、書店、販売会社を利用する。出る」という。印刷所は赤字に従って訂正する。 版社においては、企画立案、編集、宣伝広告な最初の校正を初校という。再校、三校と作業を ヨーヨ′れ・ どの業務を主として行う。企画、編集、製作、繰り返し、校了または責任校了にして終わる。 全止 ↓校正 報販売など関連業務は、書籍、雑誌、教科書など 内容によって異なるので、ここでは書籍を中心 従来の鉛活字で組み版をつくった場合で、製 全政 に述べる。 作部数が少なく、重版の予定もないときはその 個人 , 団体 , 学校、 図瞽館 私鉄駅売店 CVS, スーノヾー 即売業者 スタンド , 自販機 キョスク 新聞販売店